保育園での歯磨き指導完全ガイド|年齢別のねらい・進め方と配慮のポイント | おむつ・寝具のサブスクならComfy

保育園での歯磨き指導にお悩みの保育士さんへ。年齢別のねらいや具体的な進め方、導入におすすめの絵本、嫌がる子への対応、衛生管理のポイントを解説します。そのまま使える指導案の文例も紹介。安全で楽しい歯磨き習慣を身につけましょう。

歯磨き指導はいつから?年齢別のねらい

一般的に、保育園での歯磨き指導は、乳歯が生えそろう1歳児クラスの後半から2歳児クラス頃にスタートする園が多いです。

指導を始めるにあたって大切なのは、単に「磨くこと」だけを目的にしないこと。子どもの発達段階に合わせたねらいを設定するのがポイントです。まずは、年齢ごとのねらいと指導のポイントをざっと確認しておきましょう。

[表: 年齢別のねらいと指導ポイント一覧]

年齢ごとのステップアップ

それぞれの年齢における指導のイメージを、もう少し掘り下げて見ていきます。

・0歳児・1歳児(乳児期)
この時期は、本格的な歯磨きの「準備期間」と言えます。まずは口の中を触られることへの抵抗感をなくすのが第一。
食後にガーゼで拭ったり、お茶を飲んだりすることから始め、「口の中がきれいになると気持ちいいな」という感覚を伝えていきましょう。

・2歳児(幼児期前期)
「自分でやりたい!」という意欲、いわゆるイヤイヤ期とも重なる時期です。まだ上手に磨けなくても大丈夫。自分で歯ブラシを持つ意欲を尊重してあげてください。保育士と一緒に「シュッシュッ」とリズムよく動かす遊び感覚を取り入れるのがコツです。

・3歳児
少しずつ手先が器用になってくる頃です。具体的な歯ブラシの動かし方を伝えていきましょう。また、うがいをして口の中をすすぐ練習も並行して行います。

・4歳児・5歳児(幼児期後期)
「なぜ歯磨きが必要なのか」という理由も、しっかり理解できるようになります。鏡を見ながら自分の歯に関心を持ち、一本一本丁寧に磨く意識を育てていきたいですね。6歳臼歯が生え始める時期でもあるため、奥歯の磨き方も重要なポイントになります。

歯磨き指導の進め方と導入のポイント

では、実際に歯磨き指導をどう進めていくか。具体的な手順をご紹介します。子どもたちが無理なく、楽しく取り組めるよう、焦らず段階を踏んでいきましょう。

ステップ1 興味を持たせる導入

いきなり歯ブラシを持たせるのはNGです。まずは「歯磨きって楽しそう!」「バイキンをやっつけよう!」というポジティブなイメージを持ってもらうことからスタートします。

ここで役立つのが、視覚的に分かりやすい絵本やペープサートを使った導入です。
◆おすすめの導入方法
 ・歯磨きをテーマにした絵本の読み聞かせ
 ・ぬいぐるみの歯を磨く真似を見せる
 ・「カバさんのお口」のように大きく口を開ける遊びをする
◆おすすめの絵本
 ▪『はみがきあそび』(きむらゆういち 作)
 ▪『ノンタン はみがき はーみー』(キヨノサチコ 作)
 ▪『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』(くぼまちこ 作)

ステップ2 正しい持ち方・磨き方の指導

歯ブラシに興味を持ってくれたら、いよいよ実際の持ち方や磨き方を伝えていきます。子どもにも伝わる「分かりやすい言葉選び」が鍵になります。
◆持ち方の指導
 ・こんにちは持ち: 親指を立てて握る持ち方(表側を磨くとき)
 ・さようなら持ち: 親指を内側にして握る持ち方(裏側を磨くとき)
◆磨き方のポイント
 ・力任せにゴシゴシ磨くのではなく、「優しくシュッシュッ」と磨くよう伝えます。
 ・歯ブラシの毛先が広がらない程度の力が目安です。

ステップ3 うがいの練習

歯磨きとセットで行いたいのが「うがい」の練習です。誤って水を飲み込んでしまわないよう、少しずつ慣らしていきましょう。

まずは水を口に含まない「エアうがい」から始めるのがおすすめです。
1.ほっぺたを膨らませて「ぶくぶく」とする真似をする
2.実際に少量の水を口に含んでみる
3.ぺっ」と吐き出す練習をする

子どもが歯磨きを嫌がるときの対応

「口を開けてくれない」「歯ブラシを噛んで離さない」……。
歯磨きを嫌がる子どもへの対応は、正直なところ、保育士さんにとって一番の悩みどころではないでしょうか。

無理強いはNG!楽しい雰囲気づくり

ここで最も大切なのは、絶対に無理強いをしないことです。
押さえつけて磨いたり、怖い顔で叱ったりしてしまうと、歯磨き自体が「嫌なこと」「怖いこと」として記憶され、トラウマになってしまう可能性も。これは避けたいですよね。

歌を歌ったり、好きなキャラクターのパペットを使ったりして、%%楽しい雰囲気%%を作るよう心がけてみてください。「上の歯〜下の歯〜♪」とリズムに乗せたり、「あ!お口の中にバイキンマンがいるよ!やっつけよう!」とストーリー仕立てにするのも、意外と効果てきめんです。

効果的な言葉がけ(OK/NG例)

子どもがスムーズに動いてくれないとき、つい強い言葉を使ってしまいがちですが、言葉がけ一つで子どもの反応はガラッと変わります。

[表: 歯磨き指導での言葉がけOK/NG例]

喉突き事故を防ぐ環境づくり

歯ブラシをくわえたまま転倒すると、喉を突く重大な事故につながる恐れがあります。消費者庁からも注意喚起が出されていますが、以下のルールは絶対に守る必要があります。
 ・必ず座って磨く: 椅子や床に座り、安定した姿勢で行います。
 ・移動しない: 歯ブラシを持ったまま歩き回らせないよう、保育士が配置につき見守ります。
 ・ふざけない: 友だちと押し合ったりしないよう、十分なスペースを確保します。
万が一の事故を防ぐため、保育士同士で連携し、死角がないように監視体制を整えておくことが重要です。

歯ブラシの保管・管理方法

集団生活では、歯ブラシを介した感染症のリスクも無視できません。
 ・接触させない: 歯ブラシ同士が触れ合わないよう、個別のコップや仕切りのあるスタンドで保管します。
 ・乾燥させる: 使用後は流水でよく洗い、水気をしっかり切って風通しの良い場所で乾燥させます。
 ・定期的な交換: 毛先が開いた歯ブラシは清掃効果が落ちるだけでなく、歯茎を傷つける原因にもなります。保護者に定期的な確認と交換をお願いしましょう。

保護者との連携・伝え方

歯磨きの習慣化は、園だけで完結するものではなく、家庭との連携が欠かせません。園での様子を伝えながら、協力体制を築くためにも、園での様子をお伝えすることが大切です。

園での様子を伝える

連絡帳や送迎時の会話で、子どもの頑張りを具体的に伝えてあげてください。

「今日は自分から歯ブラシを持っていましたよ」「鏡を見ながら一生懸命磨いていました」など、ポジティブな姿を伝えることで、保護者の安心感や家庭での意欲にもつながります。

家庭での仕上げ磨きのお願い

保育園での歯磨き指導は、あくまで「習慣づけ」や「自立へのステップ」が主な目的です。限られた時間と保育士の人数では、完全に汚れを落としきることは難しいのが現実ではないでしょうか。

そのため、「虫歯予防のための仕上げ磨きは、ご家庭でお願いします」と丁寧に伝えることが大切です。「園では楽しく磨く習慣をつけ、お家ではピカピカに仕上げる」という役割分担を、しっかりと共有しておきましょう。

【文例】歯磨き指導の指導案・月案の書き方

最後に、日々の保育日誌や指導案、月案にそのまま使える文例をご紹介します。クラスの実態に合わせて、適宜アレンジして活用してください。

ねらいの文例(年齢別)

◆1歳児・2歳児
 ・食後の歯磨きを保育士と一緒に行い、口の中がきれいになる心地よさを味わう。
 ・保育士の模倣をしながら、自分で歯ブラシを持ってみようとする。
 ・歯磨きの歌や絵本を通して、歯磨きに親しみを持つ。
◆3歳児
 ・歯磨きの仕方を知らせ、自分でやってみようとする。
 ・食後のうがいや歯磨きを、生活の流れの中で行おうとする。
◆4歳児・5歳児
 ・正しい磨き方を知り、一本一本丁寧に磨こうとする。
 ・歯の大切さに気づき、進んで虫歯予防に取り組む。

環境構成・配慮の文例

◆環境構成
・鏡を見ながら磨けるよう、手洗い場のスペースを確保する。
・歯磨きに関する絵本やポスターを掲示し、興味を高める。
・誤飲や事故防止のため、落ち着いて座れる場所を用意する。
◆保育士の配慮
・個々のペースに合わせて声をかけ、無理なく進められるようにする。
・自分で磨けたことを十分に認め、自信につなげる。
・歯ブラシをくわえたまま歩かないよう、側について見守り安全を確保する。

まとめ

保育園での歯磨き指導は、子どもたちが一生の健康を守るための大切な第一歩。

焦らず、まずは「歯磨きって楽しい!」と感じてもらうことから始めてみてください。年齢に合わせたねらいを持ち、安全に配慮しながら進めていけば、きっと子どもたちは歯磨きが好きになってくれるはずです。

日々の保育業務は多岐にわたり、準備や指導に追われることも多いかと思います。本記事の文例や手順を参考に、無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。

保育士さんの業務負担を減らすために

歯磨き指導や日々の保育活動、書類作成など、保育士さんの業務は本当に多岐にわたります。「もっと子どもたちと向き合う時間が欲しい」と感じることはありませんか?

少しでも業務負担を減らして、子どもたちと笑顔で過ごす時間を作るために、おむつの管理業務をなくす『おむつサブスク』の導入を検討してみるのも一つの方法です。

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