保育園で子どもが怪我した場合の対応は?安全確保や保護者への伝え方を解説!|おむつ・寝具のサブスクならComfy
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保育の現場では、十分に安全へ配慮して保育を行っていても、思いがけない怪我が発生することがあります。
万が一の際に落ち着いて適切に対応できるよう、今回は子どもが怪我をしたときの基本的な対応方法と、保護者への伝え方のポイントについて詳しく解説します。
目次
子どもが怪我をした場合にやるべきこと
保育園で怪我が起きた際には以下のような流れで対応を行います。
《基本的な対応の流れ》
①安全確保
②応急処置
③園長先生・主任への報告
④必要に応じて医療機関で受診
⑤書類の作成(事故報告書またはヒヤリハット連絡帳)・保護者への報告
これらを適切に行うためにはあらかじめ園内で対応方針を定め、職員全体で不明点を共有しておくことが大切です。
まずは安全の確保を
子どもが怪我をした際に最優先すべきことは、園児の安全の確保です。
遊具やまわりに転倒しやすい物がないかを確認し、危険が及ぶ可能性のある場所から速やかに離し、落ち着ける環境へ誘導します。園児が安心して座れる場所を確保することが大切です。
また、突然の怪我で不安が強くなる子どもも多いため、優しい声かけや寄り添う姿勢を心がけ、心理的に落ち着ける状態をつくることも重要です。
こうした安全確保と環境調整により、その後の対応をスムーズに進めることができます。
応急処置を行う
怪我の内容によって応急処置の方法は異なります。
出血や打撲がある場合には、清潔なガーゼで圧迫止血を行ったり、患部を冷やすなど、状況に応じた処置を速やかに実施しましょう。
以下に、主な怪我の種類ごとの応急処置の例をまとめます。

応急処置が済んだら、症状の経過を観察し、必要に応じて医療機関を受診するか判断します。
事前に「どの程度の症状なら受診が必要か」の目安や、観察すべき時間を決めておくことで、現場で迷わず対応できます。
引用:
・子どもが怪我をした際の保育園の対応マニュアルを解説!保護者対応での注意点や怪我を未然に防ぐ方法も紹介
園長先生・主任への報告
子どもの安全を確保し、迅速に適切な判断につなげるため、一人で判断せず、必ず主任や園長へ報告を行い判断を仰ぎましょう。落ち着いて事実を正確に伝えることが、園児の安全確保と保護者の安心につながります。
以下のような内容を簡潔に整理して伝えられるようにしましょう。
<報告時に伝えるべき情報(例)>
・発生日時
・発生場所
・子どもの名前と年齢
・どういう状況で起きた怪我か(簡潔に)
・見てわかる怪我の状態(出血、腫れなど最低限)
・行った応急処置(洗浄、冷却など簡単に)
・現在の状態(落ち着いている、泣いている など)
引用:
・教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン
・こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック
必要に応じて病院での診察
報告をした後は、まずは落ち着いて様子を見守ることが大切です。いつもと違う表情だったり、涙がなかなか止まらなかったり、反応がぼんやりしていたり…、と“ちょっと気になる変化”が見られたときは早めに保護者に連絡して状況を伝えてください。
園長や主任と相談したうえで、医療機関で診てもらうことになった場合は必要に応じて保護者に相談してかかりつけ医で診てもらうように手配しましょう。
また、万が一怪我が重篤な場合はすぐに119番に伝和して救急車を呼びましょう。
保護者への報告・連絡
保護者への報告・連絡はできるだけ早く、そして客観的に伝えるようにしましょう。時間や場所だけでなく、どのような場面で起こったのか、処置後の様子はどうかなど、「見たままの事実」をシンプルに共有することが基本です。
《怪我の要因とポイント》
🩹活動中の転倒・衝突などが要因の軽傷の怪我
<報告内容>
「どのような遊びの最中に」「何が原因で(滑った、ぶつかったなど)」起きたのか、当時の状況などを客観的に伝えるようにしましょう。
👫子ども同士の関わりの中で起こった怪我
<報告内容>
特定の子を責める表現は避け、双方の動きと「その時保育者がどこにいたか」といった事実を伝え、再発防止のための対策を伝えるようにしましょう。どちらかを責めるのではなく、事実だけを丁寧に伝える姿勢が大切です。
状況によって緊急性が高い怪我(出血、強い打撲、意識の変化があるなど)で医療機関受診の必要がある場合は、子どもの変化が判断材料になるため、確認できた事実を根拠として伝えるようにしましょう。
引用:教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン
保護者に報告するタイミングは?
たとえどんな軽傷でも小さな怪我でも家庭で変化が出る可能性あるため、必ず報告を行いましょう。怪我の程度によっては、その場で保護者へ電話連絡が必要な場合もあれば、お迎え時に落ち着いて伝えるだけで十分なこともあります。
大切なのは、下記のように怪我の大きさに合わせて無理のない伝え方を選ぶことです。
《お迎え時でよい場合》
・小さな擦り傷
・小さな打撲 など
※ただし顔面など目立つ部位や不安が想定される場合は電話でお伝えするようにしましょう。
《電話でお伝えするべき場合》
・受診が必要な怪我
・頭部の打撲
・強い痛みや腫れ
・顔色や機嫌の急変 など
判断に迷ったとき際は「自分が親なら今すぐ知りたいか」を基準に一報を入れる誠実さが信頼につながります。お迎えの時に突然「実は今日、頭を打って…」と聞かされるのと、日中に一本の電話で「今は元気にしていますが、念のためお伝えしておきますね」と共有されているのとでは、安心感が全く違います。
「先に伝えてもらった」という事実が、隠し事のない誠実な園としての信頼の礎になります。
引用:教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン
保護者対応におけるポイント
子どもが怪我をしたとき、保護者への対応は園への信頼に直結する大切なコミュニケーションです。
まずは状況を丁寧に伝え、気持ちに寄り添うことで、保護者の不安を和らげます。小さな声かけや今後の工夫を伝えることも、信頼につながる大切な一歩です。
保護者への対応では、特に次のポイントを意識してみてはいかがでしょうか。
誠意を持った対応をする
園児が怪我をした際の保護者対応は、園への信頼に大きく影響します。
保育園で園児がケガをした際、「とにかく謝る」は一見誠実そうに見えても、感情的な謝罪と受け止められ、過失を認めたと解釈される恐れがある為注意が必要です。
厚労省や自治体のガイドラインでも「事実を正確に伝え、感情的な謝罪を避ける」と示しています。
大切なのは「何が・いつ・どこで・どう起きたか」を冷静に説明し、「応急処置」「医療対応」「再発防止策」を明確に伝えることです。
「ご心配をおかけしました」といった共感は必要ですが、「当園の不注意で」と責任を示唆する言葉は避けた方が好ましいです。
起きたことと原因の説明は丁寧に行う
誠意を持った対応を心がけたうえで、起きたこととそれがなぜ起きたのかの説明はしっかりと丁寧に行うことが大切です。
例えば子どもが転んでけがをしてしまった場合、「少し転びました」などといった説明では不安を感じる保護者が多いと考えられます。仮に転んだ場合、どこで・どんな状況で・どの程度の怪我だったのかを可能な範囲で正確に伝えることで保護者は「ちゃんと見ていてくれていたんだな」と安心します。
今後の対策についても説明する
そしてもう一つ大切なのが「今後どうするか」をしっかりと伝えることです。起きたことを説明するのではなく、「次同じことが起きないように、こういう対応をします」と伝えることで保護者は安心し、さらに保育士への信頼が深まります。例えば今回の「転んでしまった」事例では、「今後は遊具の使い方を再確認して見守りの位置を変えます」や「同じ時間帯に人数を増やして安全を確保します」など具体的な対策を示すことが大切です。
保育園での子どもの怪我を防ぐには?
保育の現場では子どもたちが元気いっぱい遊ぶ姿が日常ですが、転倒やぶつかりなどでの怪我はどうしても起こりがちです。そんな日常で起こる怪我でも、「防げる怪我」を減らすための工夫と意識が保育士には求められます。
事故が起こりやすい場所を把握しておく
子どもは予測不能な動きをするものですが、環境や状況をよく観察すれば怪我のリスクを事前に察知することができます。
例えば「滑りやすい床」「角のある家具や備品」「混雑した遊び場」など危険の“芽”は意外と身近にあります。
図を参考に、事故が起こりやすい「場所」と「場面」を把握して事故を防止できるように正しい知識を身につけましょう。
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引用:・教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン
・こどもを事故から守る!事故防止ハンドブック
起きたことやヒヤリハットが共有できる体制を
日々の中で「ヒヤリ」とした瞬間や「ハツ」と気づく場面が少なからずあるはずです。怪我には至らなくても、一歩間違えれば事故につながっていたかもしれない…そんな経験こそ保育の質と安全を高めるために貴重な気づきです。
もしかすると「自分の不注意かも…」「責められるかな…」と思ってしまうことも、しっかりと共有することで同じような場面に備えることができます。
少しでも未来の事故を防ぐために、共有できるような体制を作ることが大切です。
子どもから目を離さない
事故が起こりそうな場所を把握したり、ヒヤリハットに気づくきっかけになるのが“見守り”です。
子どもたちが元気に動き回る中で、感情も行動も変化しています。単に目を配るのではなく「今何に集中しているか」「疲れや不安のサインは出ていないか」など、子どもの内側を読み取る力を養うことが保育の質の向上につながります。
まとめ
保育園で子どもがけがをしてしまった時、「保護者に何て伝えよう」「もっとちゃんと見れてたらこうなってなかったのかな」などと突然のことで対応方法がわからず困ってしまった経験をした保育士の方はとても多いのではないでしょうか。
どれほど注意していても、保育の現場でけがをゼロにすることは現実的には難しいものです。だからこそ、けがを起こりにくくする環境づくりと、起きてしまった後に適切に対応できる体制の両輪が求められます。
このコラムが、日々の保育実践や園内の仕組みづくりの見直しに、少しでもお役に立てば幸いです。